新緑がまぶしい季節、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
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皆さんこんにちは!
株式会社和電気、更新担当の富山です。
今月からブログ更新頑張っていきます!
目次
本日からスタートする「電気工事雑学講座」シリーズ、記念すべき第1回目のテーマは――
電気工事の役割とその重要性についてです!
普段、皆さんが何気なく使っている電気。
スイッチを入れれば明かりがつき、コンセントに差せば電化製品が動く…。
これらはすべて、“当たり前”のように感じられるかもしれませんが、その裏には私たち電気工事業者の技術と安全対策、そして法に基づいた厳格な施工管理があるのです。
まず、「電気工事って具体的にどんなことをするの?」というところからご説明します。
電気工事とは、建物に電力を安全かつ効率的に供給するための配線・設備設置工事のことです。
対象となる建物は、
一般家庭(戸建て・集合住宅)
商業施設(店舗・オフィスビル)
工場やプラントなどの産業施設
など多岐にわたり、それぞれの用途に応じた施工が求められます。
工事の内容も、
分電盤の設置
照明・コンセントの配線
動力設備の設置
防犯カメラやLANの配線
機械の制御盤設置
と多岐にわたります。
そして、これらの工事は感電や火災のリスクと常に隣り合わせであるため、電気工事士などの有資格者しか行えない業務がほとんどです。
「電気が通ってさえいればいいんでしょ?」と思う方もいるかもしれません。
ですが、実はそれだけでは不十分なんです。
電気工事が不適切であると、重大な事故が発生します。
たとえば――
配線ミスによる漏電 → 火災
絶縁不良 → 感電事故
アース(接地)不良 → 家電破損や人体への悪影響
過負荷回路 → ブレーカーが頻繁に落ちる、最悪は発火
つまり、建物内で**“安全に電気を使う”ための土台**が、電気工事なのです。
特に店舗や工場などでは、ひとたびトラブルが起これば人的被害はもちろん、営業停止などの経済的損失も発生します。
また、適切な電気工事によって、
照明の配置が最適化される
コンセントの位置が使いやすい場所にある
無駄なエネルギーロスが防げる
スマート家電やIoT機器に対応しやすくなる
といった暮らしや仕事の快適性向上にもつながります。
たとえばキッチンにコンセントが足りない、エアコンの専用回路がない――そんなお悩み、実は配線の設計段階でしっかりと計画しておけば防げたかもしれません。
電気工事を担うのが、国家資格である「電気工事士」です。
この資格には大きく分けて2つの区分があります。
高圧電力(600V超)の工事も含めて、工場・商業施設・ビルなどの大型工事を扱える上級資格。
ビル管理や産業設備の保守などでも必須となることが多いです。
一般住宅や小規模店舗などの低圧電力(600V以下)に対応する資格。
家庭用の電気工事はこちらの資格があれば対応可能です。
資格取得には、
筆記試験(法令・配線図・電気理論など)
実技試験(ケーブル加工・器具接続など)
をパスしなければならず、決して簡単ではありません。
だからこそ、電気工事士には高い技術力と安全意識が求められ、それが直接、お客様の安全や快適な暮らしに結びついているのです。
日本では、「電気工事士法」や「電気設備技術基準」などの法令により、電気工事の内容や方法が厳しく規定されています。
これにより、無資格者による施工が厳しく禁止されており、施工ミスや事故のリスクを低減しています。
また、電力会社や自治体への申請・確認が必要な工事もあり、単なる“作業”ではなく、制度としての安全管理も徹底されているのが特徴です。
電気は、今や生活に欠かせないライフラインであり、産業の根幹でもあります。
私たち電気工事業者の仕事は、ただ線をつなぐだけではなく、未来の快適な暮らしと働き方を実現するためのインフラ整備そのものなのです。
スマートハウス、再生可能エネルギー、EV(電気自動車)充電設備など、電気工事のフィールドはますます広がっています。
“今だけの設備”ではなく、“これからの時代に対応する設備”をつくること――それが私たちの使命です。
以上、第1回 電気工事雑学講座でした!
次回もお楽しみに!
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